順序尺度の場合のアンケート分析①では、定食Aの満足度に関するアンケート結果に関して、重回帰分析を行ったところ、以下の結果が得られたところまで解説しました。
設問1 | 設問2 | 設問3 | 設問4 | |||||||
やや不十分 | 普通 | 十分 | 普通 | 多い | 普通 | 高い | 普通 | 遅い | 切片 | |
回帰係数 | 1.4 | 1.2 | 1.7 | 0.1 | 1.4 | -1.5 | -3.7 | -0.8 | -3.0 | 7.0 |
この結果は、全体的な満足度が、以下のように推定できることを意味します。
重回帰分析する際に、各設問における回答結果を1つ消去しましたが、その消去した回答結果の点数は0となります。サンプル数が15と少数であったため、設問1の「普通」と「やや不満」の大小関係が逆転していますが、それ以外の大小関係は違和感ないものになっています。
全体的な満足度に最も影響する設問は、各設問の「最大値-最小値」の絶対値の大きさから判断します。
最大値-最小値の絶対値 | |||
設問1 | 設問2 | 設問3 | 設問4 |
1.7 | 1.4 | 3.7 | 3.0 |
よって、定食Aの全体的な満足度に影響する因子は、設問3の価格の満足度であり、次に設問4の提供時間の満足度であることがわかります。